継続は力なり・・「続ける脳」

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僕は継続する力こそ一番大事なものだと思っています。

継続する力はどんな力よりも強く、尊いものだと感じていました。

けれど、継続するにはどんな方法を取ればいいのか・・

その事自体を書いている本が欲しくなったので、この本を購入しました。

 

グリットと言う理論

まずは本書に於けるキーワード、グリッドの説明をします。

困難があっても続ける力、情熱を持って取り組む粘り強さ・・

根性論ではなく、心理学的に研究が積み重ねられてきたこの理論こそがグリットです。

このグリットは、

知能指数(IQ)よりももっと人生が成功するかを把握できるカギとなる理論です。

 

完璧主義を捨てる

一度目標を立てて、その目標を達成できなかった時は辛いものです。

「英単語100個毎日覚えよう!」→ダメだった・・等です。

しかし継続するのは誰でも難しいもので、

何か月も毎日継続出来る人の方が稀です。

 

ですから、ベスト・エフォートと言う考えで行動しましょう。

 ベスト・エフォートは直訳すれば「最善の努力」です。

今日出来なかったからずっとやらない、では無く

今日出来なかったけど明日また頑張ろうと言う意識で臨むのです。

 

つまり継続出来なかったことに対する罪悪感を振り払い、

継続出来る精神的な環境を整えよう、と言う事です。

 

目標を言ってはいけない

目標を公言してしまうと叶いづらくなる、と言う研究データがあります。

それは目標を他人に宣言すると、目標に近づいた気になってしまう為です。

他人には宣言せず、自分の心の中に秘めて行動しましょう。

 

僕も経験がありますが、

楽しく友人と話していて、「今度これやろうよ!」なんて言っている計画こそ

実現した例は少ないです。

黙々と独りでやる作業こそ実現している事の方が多いですね。

 

余談ですが俳優の高倉健さんが

芸人の岡村隆史さんにアドバイスしたエピソードがあります。

「男は言葉に出すな、言葉にしないで溜め込んだものが目力にグッと表れるんだ」

俳優と言う仕事に真摯に向き合う健さんならではのエピソードですね。

 

面倒な事を片付けるタイムプレッシャー

継続する力の大切さは分かって頂けたと思いますが、

今度はその継続力を如何に維持出来るかについてお話します。

 

サラリーマンの場合は特にですが、嫌な仕事を任される事が多々あります。

そんな時は時間を決めて行動しましょう。

時間がプレッシャーとなり、期限内に力を出そう!と作業できるようになります。

それは30分でも1時間でも構いません。自分の出来る範囲で決めていいのです。

 

本来の力よりも締め切りを意識する事で格段に成果を上げる事が出来ます。

積極的に自分の中で短時間の締め切りを用意しましょう。

 

人生を変えるヒント

完璧主義は挫折の要因ですので、柔軟な思考を意識しましょう。

今日出来なくてダメだった・・では無く、明日また頑張ればいい!と言う意識ですね。

 

目標は自分の心の中に秘めておく事。

そうすればサプライズとしての心理も働き、目標に向かうのが楽しくなります。

また、力を発揮するには時間を決めて行動すると発揮しやすいです。

自分の中で最善の手を使って目標を叶えるために、継続力を養っていきましょう。

 

 

著:茂木健一郎 出版社:SB新書